最近、糖類ゼロや砂糖ゼロといったお菓子やアイスをよく見かけます。

砂糖ゼロ・糖類ゼロのお菓子と聞いて何を期待しますか?

  • カロリーが少なくダイエットに良さそう
  • 血糖値が上がらないから健康に良さそう

これらは間違いです。


Contents

砂糖ゼロ・糖類ゼロとはどういう意味??

砂糖とは「スクロース」という物質を指します。スクロースは、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)という単糖類同士が結合してできた二糖類です。一方糖類とは、単一の物質を指す訳ではなく、単糖類や二糖類を指す総称です。

つまり砂糖ゼロとは、スクロースという成分だけが入っていないことを意味します。一方糖類ゼロは、二糖類である砂糖(スクロース)の他、単糖類であるブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)が入っていない事を示す広い意味です。

糖は他にも多糖類(デンプンなど)や糖アルコール(キシロースなど)、食物繊維などがあります。砂ゼロ・糖類ゼロの場合、これらが含まれている可能性があります。

ちなみに糖質ゼロの場合、糖質(=カロリーになりうる糖の仲間)が入っていないことを意味します。

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砂糖ゼロ・糖類ゼロなら血糖値は上がらない???

砂糖ゼロと血糖血

血糖値とは、血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を指します。つまり、砂糖が入っていなくてもグルコースが入っていれば血糖値は上昇します。

糖類ゼロと血糖値

糖類は、単糖類や二糖類を指します。多糖類や糖アルコールは含まれません。多糖類であるデンプンはグルコースがたくさん結合した物質です。つまり、消化されればグルコースが生成するため、血糖値は上昇します。糖アルコールである「マルチトール」はグルコースにソルビトールが結合したものです。グルコースを含みますので、血糖値が上昇する可能性があります。

エリスリトールやキシリトールなどのグルコースを含まない糖アルコールや、アスパルテーム、スクラロースなどの人工甘味料であれば血糖値に影響はありません。

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砂糖ゼロ・糖類ゼロならカロリーもゼロ?

砂糖ゼロ・糖類ゼロでもカロリーはゼロにはなりません。脂質やタンパク質にもカロリーがあります。また、糖類に含まれない多糖類であるデンプンもカロリー源になります。また、キシリトールやソルビトールなどの一部糖アルコールは血糖値への影響は無いですが、砂糖の半分のカロリーがあります。エリスリトールは例外でカロリーもゼロです。

チョコのカロリーは脂質によるものが多いです。糖をカットしたところで大したカロリーオフにはならないでしょう。また、ビスケットの原材料は小麦粉です。小麦粉の主成分はデンプンであるため糖質をカットしたことにはなりません。


砂糖ゼロ・糖類ゼロは太る??

砂糖ゼロ・糖類ゼロをよく理解していないとダイエットどころか太ってしまう可能性があります。どのくらい違うのか、砂糖ゼロ・糖類ゼロのチョコ10gと明治のミルクチョコ10gあたりのカロリー等を比較してみましょう。

若干、糖類ゼロのチョコの方が低いことがわかりますね。しかし、その差はわずかであって普通のチョコとそこまで変わらなく見えます。決してカロリーが低いわけではないため、油断して食べすぎると過栄養の原因となります。


【まとめ】

おもて面ではなく裏面を見ましょう。原材料名を見れば、何が入っているか分かります。栄養成分表示を見れば、カロリーが分かります。また、炭水化物・糖質・糖類の量が分かります。最初はよくわからないかもしれませんが、そのうち分かるようになると思います。

【参考】

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